パン屋の二階のカフェで

三連休の初日 この三連休は初日である土曜日(10月7日)だけ天気が良いらしい。後の2日は荒天に見舞われるらしい。そうなれば「三連休らしいことは土曜日に済ませておこう」と考えるのが自然である。 昼下がりの暖かな日差しを浴びて散歩でもするか。たまに…

法クラがマジレスする『アナ雪』①

Twitterでは何度か書きましたし、Instagramにはキャスト一覧の写真も掲載しましたが、12/5に二度目の『アナと雪の女王』(劇団四季)を観劇しました。大学の懸賞論文集の趣味欄に「舞台観劇」と書いた以上は、足繁く四季劇場に通う必要があります。劇団四季…

読もうと考えている論文リスト

TwitterでさんざんRTしてきたわけだが、あまりTLを荒らしてしまうとミュートされてしまう(既にされている)ので、ブログに適宜まとめながら、整理しておくことにしよう。 法律時報 2020年11月 www.nippyo.co.jp 差別解消法と条例の展開ーーヘイトスピーチ問…

予備試験短答超直前期における各科目の課題

憲法 天皇とか無理 平和主義はたぶん現場思考問題だろうから、おけ 地方自治体の理念みたいなの聞かれたら詰む 行政法 義務づけの訴え、差止めの訴えの訴訟要件を把握する、今のところ原告適格と処分性しか判例と紐づけた理解をしていない。 地方自治体の行…

自己利用文書と「特段の事情」2020年後期・民訴法

本稿の主題 ※この記事は、2020年後期開講「民事訴訟法Ⅱ」の期末レポートとして提出したものをブログ記事として一部改変したものです。同講義の成績が明らかになったタイミングで公表しています。(なおすべての脚注を反映させていない点はご理解いただきたい…

ロー進学希望・予備試験受験勢の自主ゼミ

自主ゼミとは これは、予備試験・司法試験を突破し、法曹を目指す学生同士で組む自主的な勉強サークルである。メリットとしては、定期的に開催することによってペースメーカーの役割を発生できること、仲間意識・知識のシナジーを得ることができることにある…

2021年春・最近読んだ論文の要約・コメント

※他にも読んだ論文はありますが、ひとまず公開する形をとります。後日追記して更新することがあります。 磯部哲「『自粛』や『要請』の意味」 まん延防止等重点措置についての問題点の指摘 「最大の問題は、都道府県知事のとりうる重点措置の内容、その期間…

専門ゼミナール志望理由レポート

はじめに 大学三年次以降は専門ゼミナールが開講される大学が殆どである。 僕は、三年次に所属していたゼミがなんと2021年度は教員側の事情で開講されないこととなり、やむを得ず4年次になる今年も就ゼミ活動を迫られたのである。 大学1年次からお世話にな…

図書館は学知の心臓部

タイトルに込めた意味 大学図書館は、大学の付属施設ではない。高校までの学校は、教育施設であり、生徒の教育レベル・人間性を育てることを主題化したものだが、大学はそうではない。大学は、研究機関である。 だから、高校までにおまけ程度についていて、…

トイマニを頑張って見えたこと②

前回の記事 fukurou3.hatenablog.com 勉強との関連性 前回は、私の3月3日時点での理論値とその課題について書いた。今回は、勉強との関連性をどのように考えるかについて、最近思ったことを書くことにしたい。 勉強でもスポーツでも、上達には①課題を発見す…

トイマニを頑張って見えたこと①

トイマニ勢との交流 世の中こんなにディズニーに行きまくっている人がいるもんだなあと思った。Twitterで知り合った人と、実際に会うというのがコロナ禍(特に年パスもない状況ということもあり)で難しかったが、最近は多くの人と交流する機会を得た。 トイ…

2020年度を振り返る

履修した授業の感想 勝手ながら上から目線な感想を書く。履修の感想は授業スタイルや課題、成績評価方法についてコメントする。 民事訴訟法 履修の感想 Meetによるリアルタイム授業。当初は音声ラグや雑音が酷く聞き取りにくかったり、教員の不慣れさもあっ…

令和元年改正・会社法の概要(株主総会に関する規律の見直し)

概説 株主総会に関する規律の見直し 株主総会資料の電子提供制度の創設 改正点について 改正条文(新設) 改正による変化 株主提案権の濫用的な行使を制限するための措置の整備 改正点について 改正条文 改正による変化 概説 会社法の一部を改正する法律(令…

改正・新型インフルエンザ特別措置法①

はじめに 2021年改正・特措法改正の概要 新型インフルエンザ特措法(以下「法」)の改正の概要は以下の通り 特定の地域において、国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがあるまん延を防止するため、「まん延防止等重点措置」を創設 緊急事態宣言…

インターネット上の誹謗中傷問題

誹謗中傷問題の民事責任 これら情報法について概説された著名な専門書として、 曽我部真裕・林秀弥・栗田昌裕『情報法概説(第2版)』(弘文堂、2019年)がある。 発信者情報開示請求とプロバイダ責任制限法 プロバイダ責任制限法は、プロバイダ(特定電気通…

22卒の僕が情報解禁日前に就活をやめる話

自己紹介 僕は都内の法学部に通う大学三年生、21年春から大学四年になる学生です。 大学一年のころから司法試験合格を目指して勉強を重ねてきました。 一年次から大学内の課外講座「法律総合講座(法曹)」を受講し、弁護士の先生や有資格者の研究者の先生と…

基本権としての個人データ保護 覚書

宮下紘『EU一般データ保護規則』(勁草書房、2018年) 総説 「基本権検証における個人データ保護の位置づけは、EUにおけるデータ保護法制を理解する上で象徴的である」(2頁)とある。象徴的である理由について、①個人データ保護の問題は、分野(警察司法な…

代金払ったのに納車されない、「事故車」を告げずに売る中古販売業者

代金払ったのに納車されない、返金にも応じず・・・「事故車」と告げずに売りつける中古販売業者の手口 https://news.yahoo.co.jp/articles/ff2d64dc87a5d5e7e4bbd68431307987365f8396?page=2 (8月12日最終閲覧) 岐阜市の中古車販売会社で、購入した客から…

第1回 プロ野球選手会肖像権訴訟

はじめに 日本のプロ野球において、選手個人が自ら肖像権を管理するのではなく、球団側が管理してきた。2000年に日本野球機構が3年間にわたってゲームに関する肖像等の利用を特定のゲーム開発会社に独占させる認可(以下、「独占認可」)を与えた。選手会側…

8月3日 メモ

「電話の傍受と通信の秘密」 判例百選59事件コメント① 立山紘毅『電話の傍受と通信の秘密』「憲法判例百選Ⅰ[第7版]」(有斐閣、2019年)所収131頁 「通信傍受法29条に基づく2019年2月の国会報告によれば、2018年1年間で1万回を超える傍受が行わ…

8月1日 メモ

孔子廟無償供与政教分離訴訟 https://t.co/zpe4eLnx7h従前の政教分離訴訟は神道が対象となることが多かった。本件は儒教をめぐる問題であり、本州の国民が抱く儒教感と沖縄の人の儒教感にも違いがある。儒教が身近な沖縄においては、土地の無償供与を許して…

7月27日 雑感

試験対策当然だが、短答は過去問の焼き直しが多い(コピペ問題と勝手に呼んでいる。)。そのため、直前期の現在は直近3か年分の過去問を周回して解く等してみようと思う。論文対策はあまりしていない。刑法事例演習教材の問題を読み、過去に作成した答案を…

オンライン授業について

オンライン授業の内容と現時点での感想 オンライン授業といっても方法は数多ある。私が履修している講義で多いのは、Google Classroomに事前に掲出されたPDFファイルや投下される教員のコメントを閲覧し、Google Formで数問の問題に解答するというもの。これ…

7月12日 雑感

1 司法試験短答過去問 平成30年司法試験短答 憲法 44/50 平成30年司法試験短答 刑法 42/50 時期は空けているものの通年で解いたのはおそらく3回目くらい。いちおうの解答の根拠は抑えているものの、これが初見問題だったら正答率は絶対下がる。 過去問…

7月8日 雑感

日頃の問題意識や活動を備忘録とするために開設したのが本ブログの趣旨だったが、開設以来一切貫徹されていなかった。今後は、このような司法試験受験生が得た問題意識や活動を雑感として記録することにしたい。 1 コロナ禍と法律問題 (1)特別定額給付金…

選択夫婦別氏制度の賛否について―夫婦同氏制合憲判決からのアプローチ―

第1 はじめに 本稿は、夫婦同氏制合憲判決[1]の問題点について考察することを通じて、夫婦同氏強制制度の問題点を明らかにするものである。。単なる政策論としての当否を超えて、憲法上の観点をも踏まえることで、多角的視点から選択夫婦別氏制度[2]の導入に…

「年パス規約に基づけば、本来期間延長・払戻し措置は不要」は本当か?

結論 事情変更の法理が妥当するから、オリエンタルランドは期間延長・払戻し措置をするべき。 はじめに 2020年6月23日昼頃、国際私法の判例百選と格闘していたところ驚きのニュースが耳に入る。7月1日からディズニーリゾートが営業を再開するという。(詳…

違憲審査基準論と三段階審査論

つい先日、芦部信喜『憲法』の第七版が出版されたそうだ。高橋和之によって加筆されたもので、どうやら憲法9条をめぐる集団的自衛権や、刑事手続に関連してGPS捜査の適法性などの近時の判例を踏まえた改定となっているようだ。 駿河台交差点の三省堂本店や丸…

プライバシー権

news.livedoor.com 憲法の人権保障論において、人権享有主体性の議論を抜けると遂に人権各論の分野に突入する。ここでは、13条以下の憲法の諸規定を判例を通してあらゆる角度から考察していくこととなる。 いわゆる「新しい人権」について、終局的に援用され…

春休みは・・・(お勉強編)

みなさん、あけましておめでとうございます。ふくろうさんです。 年末年始にリフレッシュしたという方も(はたまたそうでない方も)、日常が戻りあたふた・・・ 今年の「初明大茶」はまだ飲んでいないぼくですが、みなさんは飲みましたか?テスト対策やレポ…