トイマニを頑張って見えたこと②
前回の記事
勉強との関連性
前回は、私の3月3日時点での理論値とその課題について書いた。今回は、勉強との関連性をどのように考えるかについて、最近思ったことを書くことにしたい。
勉強でもスポーツでも、上達には①課題を発見する力と②それを克服する適切な手段を見つけること、そして、③正確性の上げ方を見つけることが欠かせないと感じた。
①課題発見力
自分がいま、何を不得意としていて、何を得意としているかを分析する。
【トイマニ】
- 狙ったところにあたらない
- 当たり判定を待っているため、シューター捌きがうまくならない。
【勉強】
- 行商民訴刑訴の短答点数が20点以上取れない
- 論文では基本判例の活用ができないため、論証の展開に問題がある
②克服のための適切な手段の設定
現時点でこれが適切かはわからない。結果が伴うブレイクスルーを経験して、初めて実証される。これはあくまで、今検討している適切であろう手段(仮)ということである。多くの方からアドバイスをいただく方法論の一つであり、次回実践しようと試みるものを含むものだ。
【トイマニ】
- シューターの紐をまっすぐ引く
- シューターを体の正面に持っていくことで、狙い目を意識する
- 当たり判定問題については、数発打ち込んで次を狙いに行くトレーニングをしてみる(待ち時間が短い今だからこそできること)
- 輪投げ裏ステ展開後の立ち回りは571Kほか高得点動画を参照する。
- 自分のプレーと高得点動画の動きの違いを比較することでイメージを深める。
【勉強】
- とにかく短答を回す。年度別を5年分解き、全問題・全選択肢の解答根拠を判例六法と手持ちの基本書で確認する。
- 論文の過去問と演習書をまずは百選を見ながらでも書き上げる。課題があるのは論点発見から論証にいたる思考の整理にあるのではないか?
- そうだとするならば、百選を見てでも書けるようになる(結局アウトプットに課題がある)のが一番
③正確性の向上
【トイマニ】
- 火山・皿は克服しつつある。特に皿については、うまいと褒めていただいたこともある。→ミスをしない正確さのためには反復と失敗した際の原因追及をする。
【勉強】
- 短答では単純誤答を減らす。解説を読んで知っているはずの条文・判例なのに・・・という場合は、なぜ単純誤答したかをノートに書き出す。問題文の読み違いなのか、出題指示を読み飛ばしていたのかなど。単純誤答の原因を突き止めることも、点数アップや正確性向上につながるものではないか。
- 論文問題は書きすぎないことが重要。「時間内に解く」「完璧を目指しすぎない」ことが大事。
トレーニング3つの原理・5つの原則
最近知ったトレーニング分野での原理・原則が、勉強にも同様に妥当しうるものだと考えたので紹介しておくことにしたい。
3つの原理
- 過負荷の原理:オーバーロード、前よりももっと負荷をかける
- 特異性の原理:トレーニングの効果は運動要式に依存する。与えられた刺激以上の刺激を与えないと体は慣れてしまう。
- 可逆性の原理:何かしらの変化が起きても、元の状態に戻る。
5つの原則
- 意識性の原則:トレーニング目的を意識する。目的意識を持つことで、効果が高まる
- 全面性の原則:全身をバランスよく鍛える。別科目別部位のトレーニングが、苦手科目の向上につながることもある?
- 個別性の原則:個人差を踏まえた練習をする。合格体験記や高得点プレイヤーの立ち回りは属人的な性格が強い。
- 漸進性の原則:ゆっくりと少しずつ負荷をかけていく、長い時間をかけて着実に育てた力は失われない
- 反復性の原則:長い時間をかけて行うことで効果が高くなる。
最後に
司法試験受験界隈で言われる「完璧を求めすぎるな、合格レベルで良い」という言説と、トイマニ界隈で言われる「一つの的に固執するな、次の的を撃て」という言説には非常に近しい考え方に基づくものだと感じている。
トイマニをやってみて、多くの人との交流を持てたこと、素敵な皆さんに巡り会えたことだけでなく、何かを極めることには共通性があることに気づくことができた。
トイマニも勉強もいつかきっと頑張ればブレイクスルーがやってきて、報われるはず!!!